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松戸 - 金町 ウォーキング (松戸宿) [亀有のもろもろ]

 
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- 春雨橋詰にある松戸宿案内 -

うちはローカル歴史ブームです。 きっかけは、区の図書館で読んだ古地図や郷土資料が興味深かったこと。葛飾区は水戸街道が通り佐倉街道の起点にもなっています。
この日は水戸街道の一部、松戸から金町までを歩いてみました。

今日はコースの前半、松戸宿について書いています。



■ 松戸宿 (商家と街並み)

亀有から松戸までは、常磐線で2駅。 近いけど、松戸で用事があったことがなくて、この駅で降りたのは初めてです。
松戸宿は旧水戸街道で、江戸から3つめの比較的大きな宿場だったそうです。

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駅を出て、最初のポイントは、そばの「関宿屋」でした。
食事だから、街あるきじゃないか。

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「関宿屋」は、流山のそば屋が、明治になって松戸神社あたりに移転。 松戸駅に近い現在地には明治38年の移転。
建物は昭和43年に以前のものを移築したんだそうです。



そばを食べ終わって、やっとホントの街歩き。
松戸宿の老舗、建物は明治から最近に建てたものが多いけど、呉服屋さん、和菓子屋さんが今も営業しており、かつてここが宿場町だったことを感じさせてくれます。

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古くからのお店を探して歩くと、最初にあるのが呉服の「葛西屋」さん。 現在も営業しており、創業173年だそうです。 外から見ただけだけど、店内は豪華な生地がたくさんありました。
建物は新しいです。

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「やしま」さんは、江戸享保年間からの、傘や提燈のお店。
ここも建物は新しいです。

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(たぶん) 福岡種苗店

この建物かどうかわからないけど、このあたりに種屋があったはず。 そこは大正からの種屋さんで、もともとは農家だそうです。

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「東府屋人形店」さん

創業等の情報はなかったけど、昔からありそうな人形屋さん。

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ここも「福岡屋」さん。 江戸時代から薪、炭を扱う旧家だそうです。建物は明治期。

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「やまだ屋」さん。
明治末期の建築です。

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創業90年以上の松戸の老舗和菓子屋「岡松」さん。
建物は明治末期。

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「近江屋」さん

ここも、創業等の情報はありません。

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本陣跡地はマンションが建っており、案内板だけがあります。




■ 松戸宿 (お寺と神社)

松戸宿にはお寺と神社もたくさんありました。

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西蓮寺

徳川家康の関東入国後に、三河からの僧が矢切村に創建し、慶長18年(1613) に現在地に移転したそうです。

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善照寺

写真の不動堂は、慶安4年(1651)に建てられたもの。 「お不動様」と通称され信仰を集めてるそうです。

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宝光院

元禄年間の創建で、江戸時代には松戸神社の別当寺だったそうです。
本堂左手に四国八十八箇所の太子像が並んでいます。

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松戸神社

松戸宿鎮守。 江戸期には御嶽権現と称していて、古地図 (TOPの写真)の上中央あたりに記載されてます。

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松戸神社本殿

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松龍寺の鐘楼

元和年間(江戸初期)に松戸宿の南端に創建し、慶安3年(1650)に現在の場所に移転。かつては、かなり広い境内があったそうです。




■ 戸定公園

水戸街道・松戸宿から少し外れたところにある戸定公園にも行ってみました。
公園内には、徳川慶喜の弟で水戸藩主だった徳川昭武が明治になって住んだ「戸定邸」や資料館があります。

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公園の入口

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戸定邸の客間

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客間

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湯殿

浴槽は、当初は木製だったけど、昭和の初めのころにタイル張りになったそうです。 なんか、かなり狭い感じです。

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御居間の丸窓

御居間は、後妻の斎藤八重さんの居間だったそうです。



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江戸川の土手に出たところで、この日のウォーキング前半(松戸宿)が終了。



松戸駅から金町駅まで、歩いたコース全体は次のような感じ。 今日の記事はA~Bです。
A:松戸駅 (起点)
B:松戸宿
C:半田稲荷
D:葛西神社
E:金町駅 (終点)


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タグ:松戸 松戸宿
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亀有香取神社の節分 [亀有のもろもろ]

 
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節分の2月3日、地元の亀有香取神社でも節分の豆まきがありました。
初詣にも行った、地元の神社です。

RIMG14686.jpg香取慎吾さん主演で「こち亀」のテレビドラマでロケに使われたり、その後境内には両さん像ができたり、ここの神社は有名になった気がします。
といっても、新勝寺や浅草寺の超有名寺社のように、有名人はきてません。 地元の崇敬団体が中心です。



家に帰ってからは、家の豆まき。
東京でも、節分に恵方巻きを食べる人が増えてるようで、スーパーやコンビニで売ってるけど、うちは豆まきだけでした。 たぶん、ずっと豆まきだけのつもりです。

タグ:亀有 節分
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浅草寺と街歩き [東京周辺]

 
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- 浅草寺 温座秘法陀羅尼会 -

地下鉄駅に貼ってある沿線イベントのポスター見てたら、浅草寺の「温座秘法陀羅尼会」(おんざひほうだらにえ)というのが目に止まりました。温座秘法陀羅尼会は1月12日から7日間の修法?で、最終日の夕方は、2人の鬼が松明を持ち、境内を回るそうです。

浅草寺は夕方に行けばいいんだけど、家は午前中に出て、築地を起点に浅草まで歩くことにしました。



■ 築地本願寺

築地駅を出るとすぐにあるのが築地本願寺。
ウォーキングのスタート地点です。

RIMG14283.jpg築地本願寺の建物は、京都の西本願寺をはじめ、日本にある他の寺院と違う印象を受けます。

公式HPによると、本堂の外観は「インド様式」だそうで、当初から浄土真宗のお寺として、建造したものだそうです。



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■ 波除稲荷神社

築地場内に入る海幸橋の手前にある神社。 本殿の横に、築地ならではの変わった塚が並んでる。

「寿司は生物じゃないよなあ?」 なんて不思議に思って波除稲荷のホームページの塚の由縁を見たけど、寿司に限らず、どれも思ったのと違ってる。

(斜体小文字は波除稲荷のWebより抜粋です)


RIMG14302.jpg・ 末社

・ 玉子塚

寿司屋・料理屋等で、日々新鮮な玉子を大量に使用することで生業が成り立っている事に感謝し、使用した玉子への供養と古より如何に玉子が世に優れた食材であったかを人々に顕彰する為に建てられました。


RIMG14317.jpg・ すし塚

すしを調える為に包丁にしてきた魚の霊に 感謝をし慰め更にはすしが永久の食べ物として発展させていく決意の表明として立てられました。


・海老塚

てんぷら料理店の組合と海老卸により建立。天ぷらの食材に感謝し敬意をはらいその道の精進を重ねる意を、分けてもてんぷらを象徴する海老の供養の塚として建立されました。


RIMG14314.jpg・ 活魚塚

魚を食する事により人間が生かされているという八百万の神の御恵みを頂かなければ人間は生きてゆけない事に感謝しその事を多くの人々に知らしめる目的で建設されました。


・ 鮟鱇塚

魚河岸の仲買人により、商う鮟鱇の御霊を慰め又この鮟鱇の世にも美味なることを多くの世の人々に知らしめんとして建立されました。




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波除神社の向かいにある鰹節屋さん。

いつも活気がある。



RIMG14325.jpg■ 築地場内

場内はゆっくり写真が撮れない。 市場の人にとって仕事場なので、撮ることに気が引けるってのもあるけど、通路で立ち止まると、ターレにひかれそうになったり、お店の人がぶちまける水で靴がグチャグチャになるからね。

RIMG14331.jpg■ 水神社

このあたりで昼食。
人気で行列のお店、空いてるお店、いろいろあるけど、人気の店に並んでるのは観光客。
時間とお金をかけたくないので、カレーですませます。

場外を通るとマグロの初セリで有名になった「喜代村」のお店があちこちにあります。
マグロ1本が、1億5千万円以上だったわけですが、喜代村が落札したためか、今年のニュースでは悪意っぽいのもあったような気がします。 「置いてあったのが、なんであんな値段になるんだ?」とか。
3年前まで落札してた九兵衛の時は、そんな話は聞かなかったような。九兵衛の評判だって、経営が代わってからはどうかと思うのが多いけど。



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■ 勝鬨橋

隅田川の最下流に架かる勝鬨橋。 大型船が通れる跳上式だけど、今は上げることはないそうです。

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勝鬨橋の袂に資料館があり、かつての状況を再建した模型がありました。 こんな光景を見てみたいもんです。



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■ 電信創業の地

持ってた資料に記載がなかったけど、なんとなく撮ってみた。 帰ってグーグル検索すると「電信創業の地」を名乗るところは、日本国内で何箇所かあるみたい。

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■ 専修大学発祥の地

築地から二重橋に向かってる時に、銀座の街中で発見。 母校でもないし、思い入れはないけど、こんな繁華街に学校があったのかと不思議でした。

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■ 明治会堂跡

「専修大学発祥の地」の石碑からすぐ。 これは案内板だけ。 建物は現存していません。 「明治会堂」は、に福沢諭吉の発案により、明治14年建てられた会食もできる演説会場だそうです。



■ 二重橋 (皇居)

築地あたりから浅草に行くなら、皇居に立ち寄るのは遠回りになるけど、二重橋や東京駅周辺の橋を見たくて寄ってみた。
通勤で二重橋前駅を使ってたことがあるけど、ここに来たのは初めて。 晴れてて、皇居も周囲の景色もきれいでした。 写真は二重橋の手前にある、正門への橋です。

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二重橋あたりから見る、丸の内・大手町の光景。 ここも昼は初めてきたんだけど、こんなにビルの眺めのいいところとは知らなかった。
ちなみに、この馬場下門あたり、夜間の照明が少なく、近くの日比谷公園よりずっと暗くなります。 ベンチもあるのでカップルにはうってつけのデートコースだけど、場所柄、巡回している警官が多く、カップルには人気がないようです。 警官が多いとなぜ人気がないのかは不明です。

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皇居から東京駅へ。
通勤で二重橋駅を使ってたころ、このあたりは毎日通ってたんだけど、同じ場所の地下にある、行幸地下道を使うから、自分にとってこの光景は珍しい。

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■ 日銀周辺

東京駅から外堀通りで日銀方面に移動。 日本橋川にかかる橋と河岸跡を見てきました。 このあたり、職場の近くだったけど、知らなかったことも多くて。

RIMG14389.jpg■ 一石橋

橋の北に金座の後藤屋敷、南に呉服の後藤邸。両方の後藤(五斗)をあわせて一石に、というのが名称の由来だそうです。

写真では暗くてよく見えないけど、左側に「満よひ子の志るべ」(迷子の道標)の石があります。

RIMG14393.jpg■ 常盤橋

一石橋を渡ると交差点があり、左にかかるのが常盤橋。
2連アーチの石橋です。

RIMG14397.jpg■ 常磐橋

存在自体、気がつかないような狭く暗い公園と外堀通りからその公園こにかかる、さびれた橋があります。
なんだか古くて整備されてない感じが、とても都心にある橋とは思えない。 この日は改修工事で通行止めでした。

さびれた「常磐橋」の存在を知ったのは、20年くらい前。 職場から神田まで、外堀通りを歩いて向かってる時でした。 今にも崩れそうな橋と、橋を渡ったところにある荒れた公園が、都心にあることが不思議でした。(「荒れた公園」は、事実はともかく、当時の印象)

さらに、「何で同じ名前の橋があるんだろう?」とも思ってました。
今回、この記事を書くのに調べてわかったけど、車の通れる「常盤橋」の「盤」は下部が「皿」、さびれた「常磐橋」は「石」なんですね。



RIMG14404.jpg■ 日銀新館

金融緩和への政治圧力で大変なんだろうな。
このあと、かつて東銀があった場所も通りました。 日銀と東銀、銀行への就職先として、ずば抜けて人気の2行だったけど、時間の流れを感じます。



RIMG14420.jpg■ 日本国道路元標

諸街道の起点です。

RIMG14424.jpg■ 日本橋魚河岸記念碑

かつて魚河岸があった場所にある記念碑。
近くのお寿司屋さんで「このあたり、以前は河岸があって・・・」って話を聞いたけど、河岸があったのは関東大震災まで。 その人の経験談じゃなかったようです。



■ 日本橋 ~ 浅草

このあたりからは、浅草まで回り道せず歩きます。

RIMG14430.jpg■ 椙森神社

日本橋堀留町。 衣類や生地の問屋さんがたくさんあります。

RIMG14437.jpg■ 浅草橋駅あたり

神田側には屋形船が留まってる。
浅草橋は、かつて高砂部屋があり、移転後の場所に入った居酒屋さんによく行ってました。



■ 浅草

4時ころ浅草に到着。 築地のスタートが10時だったから、歩いたのは6時間くらい。

RIMG14446.jpg■ 駒形堂

駒形橋の西詰、浅草寺草創ゆかりの地にあるお堂です。
ここまで来れば、浅草寺はあと少し。

RIMG14447.jpg■ 雷門

雷門と仲見世は、いつも人が多い。

RIMG14450.jpg■ 仲見世

RIMG14454.jpg■ 宝蔵門


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■ 浅草寺境内からスカイツリー


RIMG14470.jpg■ 白波五人男

伝法院通りにあるお店の壁などに、歌舞伎「白波五人男」の盗賊たちの人形があります。 ただ、この1体だけは移動式。 前は、どこにいるかわからず見ることができませんでした。 今回はほんと偶然に。



■ 浅草寺 温座秘法陀羅尼会

温座秘法陀羅尼会は法要が5時から。 約1時間法要があり、その後、松明を持った鬼が登場。

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本堂内の照明が消え、2人の鬼が奥から登場します。

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本堂前の石段を降りる鬼。

RIMG14495.jpg鬼は宝蔵門まで回ります。

時々、持ってる松明を地面に打ちつけ、炭を落とします。 これを拾うとご利益があるとか。
後ろの鬼は、打ち過ぎたのか、早々に消火してしまった。

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何もなくても人の多い浅草寺のイベントなんだから、こんな時の観客はたくさんいるかと思いきや、案外そうでもなく、松明を持った鬼を間近に見ることができました。



都内のよく知ったところも、あらためて歩いてみると、新たな発見も多いですね。 メタボの解消にも、少しだけ役立ちます。

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プラハのトラム [Czech - チェコ]

 
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一昨年のプラハの記事を更新中。

プラハの市内の移動は、トラムか地下鉄を使いました。 コトバの良くわからない知らない土地での公共交通機関の利用は、切符の買い方や乗降方法など、最初は敷居が高いと思います。 日本でバスを使う時ですら、均一料金とか前のり・後のり、ICカードの利用可否で、知らない土地ではまごつくことがあるからね。
でも、わかってからは、おもしろい。 使うことも楽しみの1つになります。



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トラムと地下鉄、どっちが便利かはわからないけど、便利に見えるのはトラム。 目の前の道路を走ってるからね。



鉄道の事は詳しくないけど、「あれ?」と興味を持ったのが、この車両。 「走り装置」って部分らしいけど、車輪のついてる台車が、車両単位じゃなく車両をまたがってついてる。 これだと、簡単に編成を変えられないですね。





プラハの記事は、もう少しだけ続きます。

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ペトシーン公園のケーブルカー [Czech - チェコ]

 
一昨年のプラハの記事を更新中

プラハ市内からプラハ城を見た時、左に山というか丘が見えます。 ここに、前に紹介したペトシーン公園があって、天文台のある、かなり高いところまでケーブルカーが出ています。
私たちは、ストラホフ修道院からケーブルカーの上の駅まで歩いたので、下りで利用しました。



それで、今回は、ケーブルカーの最前列に立って撮ったの動画です。
プラハ市内からよく見える丘なんだから、ケーブルカーからは、見事なプラハ市内の景色が写ってそうなもんだけど、あまりちゃんと写ってません。
ただ、自分ではあまり経験したことのない運行になってます。



山上駅を出発したケーブルカーが、1カ所ある途中駅に到着するまで。
ここまでは、普通かな。





途中駅から麓駅へ出発するケーブルカー。
出発してすぐ複線になり、そこで登ってきた車両とすれ違います。。。
そして、また単線になり、しばらくすると停車。 駅ではありません。 扉も開きません。





しばらく停車したのち発車。
このあたりでわかったんだけど、ここは途中駅が中間点にないんですね。 1回目の停車は下りの途中駅停車。 2回目の停車は上りの途中駅停車。 1本のワイヤでバランスとるから、中間地点で複線になってすれ違うんだろうけど、駅はそこにないもんだから、少しずれたとことで止まることになってしまう。



うーん、なんだか
こうゆうの、他にもあるのかな。途中駅1箇所だったら、中央に作るんじゃないの?
なんて、自分的には、珍しいなあって思う光景でした。



ケーブルカーの上の駅は次のところです。


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