松戸 - 金町 ウォーキング (葛飾区金町) [亀有のもろもろ]
-半田稲荷神社 -
松戸から金町まで、旧水戸街道を歩いた記録の後半です。
江戸川を葛飾橋で渡ると、東京都に入り葛飾区東金町になります。
このあたり、車で通ることはあっても、歩いたのは初めて。 知らなかったけど、歴史のあるお寺と神社が散在してました。
■ 半田稲荷神社
葛飾区に入り、金町駅に向かって10分くらい歩くとあるのが「半田稲荷神社」。
正確な創建時期ははっきりしていないらしいけど、千年を越す由緒ある神社と言われています。 江戸時代にははしかと安産の神様として知られ、歌舞伎や狂言にもこの神社の名前が出てきてるそうです。
狐一対 (の片側)
3体の一番奥に見える、顔が暗く写ってるのが、狐の石像で葛飾区最古だそうです。
手前の石像、顔が犬に見えますね。
神泉遺構
水垢離場(水を浴びて体を清める場所)だったそうです。
■ 光増寺
半田稲荷神社から葛西神社に向かってると、途中にお寺があったので寄ってみました。 「光増寺」の開創は貞應元年(1222年)だそうです。
舟形地蔵道標 (手前)
道標の役割をしていたお地蔵さん。以前は旧街道沿いにあったそうです。
左右に「そうか迄二里半」「これよりミきいわつきおんぢミち」 (これより右、岩槻慈恩寺道)と彫られているそうです。(現物では読めませんでした。)
六地蔵。
これも、道標にならってか、舟型になってる。
■ 葛西神社
平安時代末期、元暦2年(1185年)の創建。 かつては上葛西、下葛西の三十三郷の総鎮守として、大きな神社だったそうです。
鍾馗石像
「鍾馗」は疫鬼を退け、間を除く神で、この像は右手に剣、左手に子鬼を掴むんでいます。 元禄8年(1695年)地元の念佛講の人達が、悪魔降伏を祈って建造したそうです。
イチョウの木
区指定の天然記念物です。
石造鳥居
龍神使姫
葛西神社から金町駅に向かってる時にあった石碑。
「龍神使姫」って彫ってあるけど、それが何かは不明。 不思議な名前だな。
今回の記事にした、金町周辺の神社やお寺について知ったのはごく最近。 区の教育委員会の発行している資料を図書館で見てからでした。 史跡や彫刻というと国宝や重文ばかり興味が惹かれがちだけど、普段は気に留めてなかった地元のことに目を向けると、見過ごしていた神社や石碑の縁起などが意外に面白く、いろいろわかってくると楽しいウォーキングとなりました。
旧水戸街道、他の区間も歩く予定ですが、花粉とPM2.5が収まってからになりそうです。
A:葛飾橋
B:半田稲荷神社
C:光増寺
D:葛西神社
E:金町駅
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松戸 - 金町 ウォーキング (松戸宿) [亀有のもろもろ]
- 春雨橋詰にある松戸宿案内 -
うちはローカル歴史ブームです。 きっかけは、区の図書館で読んだ古地図や郷土資料が興味深かったこと。葛飾区は水戸街道が通り佐倉街道の起点にもなっています。
この日は水戸街道の一部、松戸から金町までを歩いてみました。
今日はコースの前半、松戸宿について書いています。
■ 松戸宿 (商家と街並み)
亀有から松戸までは、常磐線で2駅。 近いけど、松戸で用事があったことがなくて、この駅で降りたのは初めてです。
松戸宿は旧水戸街道で、江戸から3つめの比較的大きな宿場だったそうです。
駅を出て、最初のポイントは、そばの「関宿屋」でした。
食事だから、街あるきじゃないか。
「関宿屋」は、流山のそば屋が、明治になって松戸神社あたりに移転。 松戸駅に近い現在地には明治38年の移転。
建物は昭和43年に以前のものを移築したんだそうです。
そばを食べ終わって、やっとホントの街歩き。
松戸宿の老舗、建物は明治から最近に建てたものが多いけど、呉服屋さん、和菓子屋さんが今も営業しており、かつてここが宿場町だったことを感じさせてくれます。
古くからのお店を探して歩くと、最初にあるのが呉服の「葛西屋」さん。 現在も営業しており、創業173年だそうです。 外から見ただけだけど、店内は豪華な生地がたくさんありました。
建物は新しいです。
「やしま」さんは、江戸享保年間からの、傘や提燈のお店。
ここも建物は新しいです。
(たぶん) 福岡種苗店
この建物かどうかわからないけど、このあたりに種屋があったはず。 そこは大正からの種屋さんで、もともとは農家だそうです。
「東府屋人形店」さん
創業等の情報はなかったけど、昔からありそうな人形屋さん。
ここも「福岡屋」さん。 江戸時代から薪、炭を扱う旧家だそうです。建物は明治期。
「やまだ屋」さん。
明治末期の建築です。
創業90年以上の松戸の老舗和菓子屋「岡松」さん。
建物は明治末期。
「近江屋」さん
ここも、創業等の情報はありません。
本陣跡地はマンションが建っており、案内板だけがあります。
■ 松戸宿 (お寺と神社)
松戸宿にはお寺と神社もたくさんありました。
西蓮寺
徳川家康の関東入国後に、三河からの僧が矢切村に創建し、慶長18年(1613) に現在地に移転したそうです。
善照寺
写真の不動堂は、慶安4年(1651)に建てられたもの。 「お不動様」と通称され信仰を集めてるそうです。
宝光院
元禄年間の創建で、江戸時代には松戸神社の別当寺だったそうです。
本堂左手に四国八十八箇所の太子像が並んでいます。
松戸神社
松戸宿鎮守。 江戸期には御嶽権現と称していて、古地図 (TOPの写真)の上中央あたりに記載されてます。
松戸神社本殿
松龍寺の鐘楼
元和年間(江戸初期)に松戸宿の南端に創建し、慶安3年(1650)に現在の場所に移転。かつては、かなり広い境内があったそうです。
■ 戸定公園
水戸街道・松戸宿から少し外れたところにある戸定公園にも行ってみました。
公園内には、徳川慶喜の弟で水戸藩主だった徳川昭武が明治になって住んだ「戸定邸」や資料館があります。
公園の入口
戸定邸の客間
客間
湯殿
浴槽は、当初は木製だったけど、昭和の初めのころにタイル張りになったそうです。 なんか、かなり狭い感じです。
御居間の丸窓
御居間は、後妻の斎藤八重さんの居間だったそうです。
江戸川の土手に出たところで、この日のウォーキング前半(松戸宿)が終了。
松戸駅から金町駅まで、歩いたコース全体は次のような感じ。 今日の記事はA~Bです。
A:松戸駅 (起点)
B:松戸宿
C:半田稲荷
D:葛西神社
E:金町駅 (終点)
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亀有香取神社の節分 [亀有のもろもろ]
節分の2月3日、地元の亀有香取神社でも節分の豆まきがありました。
初詣にも行った、地元の神社です。
香取慎吾さん主演で「こち亀」のテレビドラマでロケに使われたり、その後境内には両さん像ができたり、ここの神社は有名になった気がします。
といっても、新勝寺や浅草寺の超有名寺社のように、有名人はきてません。 地元の崇敬団体が中心です。
家に帰ってからは、家の豆まき。
東京でも、節分に恵方巻きを食べる人が増えてるようで、スーパーやコンビニで売ってるけど、うちは豆まきだけでした。 たぶん、ずっと豆まきだけのつもりです。
亀有香取神社の大晦日 [亀有のもろもろ]
元旦に初もうでに行った亀有香取神社。 大晦日にも参拝しています。
もう年明けしてて、ブログには初詣の記事も書いた後だけど、今日はタイミングを逸してた大晦日の亀有香取神社について書いてます。
亀有神社を参拝したのは、大晦日の午後2時ころ。 年越の大祓のための茅野輪が用意されてました。 亀有香取神社の大祓は、誰でも参加できます。
私も数年前に1度だけ大祓に参加したことがあります。
その時は式が始まると近くのショッピングセンターへの買い物客が足を止め群がり始め、視線を集める中で茅野輪をくぐるのが何だかつらく、以来参加しなくなりました。
新年ほどじゃないけど、この日はいつもより参拝者が多いと思います。
年越の大祓には参加しないけど、人形(ひとがた)だけは、おさめています。
住所・氏名・年齢を書き、息を吹きかけ体をなでます。
そして、大祓の祭壇にある箱におさめます。
大晦日に神社に来るもう1つの用件は、しめ縄のお焚きあげ。
しめ縄、以前は地元の花屋さんから買ってましたが、そこが一昨年に閉店してしまい、1年前は駅前に毎年出る露店で買いました。
今回は露店以外でどこか売ってるお店はないかと探したら、小岩で縄の専門店を見つけました。 しめ縄専門ではなく、あら縄・むしろ等を扱ってる、わら製品の専門店。
いろんな種類のお店があるもんですね。
こうして、年越しの準備ができました。
2013年 初詣 [亀有のもろもろ]
2013年の初詣は、例年通り、地元の亀有香取神社でした。
元旦の午後、20分くらい並びました。
飲み過ぎに食べ過ぎ and 運動不足。 正月早々、胃もたれ気味なので、亀有香取神社に参拝した後は、柴又帝釈天まで歩くことにしました。
コースは旧水戸街道で新宿(にいじゅく)まで、新宿からは旧佐倉街道を通ります。 旧街道を歩くと言うと、随分長い距離を歩いたかのように聞こえるけど、亀有から柴又までは3km程度です。
■ 中川橋橋詰のタブの木 (跡)
亀有香取神社から旧水戸街道に入り、金町方向に歩くと、数百メートルで旧宿場町の「新宿(にいじゅく)」に出ます。 かつて亀有側の入口付近に、タブの木がありました。
タブの木は街道を旅する人の「道標」として使われてたそうですが、中川橋の架け替工事で切り倒すことになったとか。 今はそのモニュメントだけが残ってます。
■ 西念寺
宿場の中心付近。 西念寺に寄ってみました。
「四国御寫 - 鯖太子尊」 と書かれた台の上に立つ鯖太子尊。
鯖太子とは?
ネットで検索すると、弘法大師のことだとか。
■ 日枝神社
水戸街道から佐倉街道の分岐(追分)近くにある日枝神社。
ここで、東京17区(葛飾区)の平沢勝栄議員と遭遇。 すぐわかるなあ。 警備もお供も家族も同行せず、1人でフラッと現れ、10人くらいいた列の後ろに並んで順番を待ち、普通に参拝してました。
平沢議員の事務所は、立石だから京成の沿線。 日枝神社は常磐線で亀有と金町の中間くらいの場所にあるローカルな神社。 遠くから参拝に来る人は少ないと思うけど、新年は区内の神社を回ってるんだろうか?
■ 角柱三猿浮彫道標
佐倉街道に入り、しばらく歩いたところにある地蔵堂。
地蔵堂の中にある左端の石が「角柱三猿浮彫道標」。葛飾区内に現存する最古の道標で、元禄6年(1693)に建てられたそうです。
正面の碑文に「これより右ハ 下川原村 さくら海道」、右面に「これより左 下の割への道」と書かれているそうですが、磨滅がひどく部分的にしか読むことはできません。
佐倉街道を歩くのは地蔵堂まで。 ここから柴又に向かいますが、少し回り道して、古録天神社に立ち寄ります。
■ 古録天神社
古録天神社は、こじんまりした神社です。
帝釈天まで歩くのはお正月の時くらいだけど、ここには毎年立ち寄っています。 参拝したら、ミカンとチョコレートをもらいました。
■ 柴又八幡神社
柴又駅に近く、帝釈天への参拝者で、歩道を歩いてる人も多くなってきました。
神殿の裏には古墳があります。
■ 帝釈天
元旦ウォーキング、目的地の柴又帝釈天。
帝釈天はすごい人の数。
でも、明治神宮や浅草寺とは比較にならないくらい。 ほとんど待つこともなく、境内に入れるし、横から拝むなら待ち時間はほとんどゼロ。
門前の商店街も混雑してました。
駅の近くで道の両側に露店が出てるところは身動きできないくらい。
帰りは古録天神社の近くからバスで亀有へ。
地元の史跡を巡る、楽しい元旦ウォーキングでした。
柴又 高木屋のくず餅 [亀有のもろもろ]
たまには地元の情報を。
写真は寅さんで有名な柴又帝釈天の、いくつかある門前茶屋の中で最も有名な高木屋です。 正確な店名は「高木屋老舗」です。
映画のロケのとき、休憩場所を提供していたそうで、店内には渥美清の写真が貼ってあります。 映画にも出たことがあるのかな。
帝釈天の門前のお店は、草団子が名物で、何軒かで売ってます。
でも、うちで買うのは、くず餅です。
黒蜜とキナコをかけて食べると、懐かしい気分になります。
もう12月だけど、暑い時の方がおいしいと思います。
亀有駅前の衆院選応援演説 [亀有のもろもろ]
数日前、亀有駅ロータリーで、尋常ではない人だかりが目に入りました。
ストリートパフォーマンスでギター弾きながら歌ってる人たちの時とは明らかに違うし、AKBでも来てるんだろか。 でも、「SP」なんてバッジを付けてる人もウロウロしてる。
どうやら、自民党総裁が東京17区からの立候補予定者の応援演説にやってくるらしい。
でも、貼ってあるポスターには1時からって書いてあって、その時間は過ぎてるのに、その姿は見当たらない。
誰だか知らないけど、同日に選挙のある都議や区議への立候補予定者がじゃべってる。
有名外タレのコンサートじゃあるまいし、何で前座がこんなにたくさんいて、長時間しゃべってるんだろう。
阿倍総裁は40分過ぎに登場。
東京の選挙区のうち、ここ17区は前回の総選挙で自民党が勝った唯一の選挙区。保守の地盤というより、平沢勝栄氏の知名度の高さに、区議からの転出候補はかなわなかった。
前回、自民党が勝ってるんだから、民主党の支持率が下がってしまった今となっては、激戦区ではないし、阿倍総裁が来るまでもないと思うけど。
選挙とか政策の内容をネタにブログにするつもりはなく、今回はこの街頭演説で不思議に思ったこの光景。 この演説は誰に向けて話をしていたんだろう。
街宣車(でいいのかな? 右翼の車じゃないよ)の演台の正面から少し横に見えたのがこの光景。
Iphoneのカメラだったので、写り悪いけど、最前列に脚立を立て、上にカメラマン。 それが4人~5人、横に並んでる。
正面には2人。
後からやってきて、最前列に、何と脚立を立ててカメラを構えてる。 脚立を使うなら、後ろでもいいはずなのに。
聴衆のうち半分くらいの人は、カメラマンがさえぎって、スピーカーが見えなかったんじゃないかな。
誰のための演説なのか、マスコミの人は考えが及ばないんでしょうかね。
演説絵のヤジはなかったけど、この人たちに怒って「見えないぞ~」ってヤジは何度もありました。
それを報道してほしいもんです。
でも、(こっちから見えないんだから) 壇上にいるスピーカーからも、聴衆は満足に見えず、脚立に乗り壁のように取り囲んだメディア関係者が見えてたんじゃないかな。 地域の人に話をしようとやってきてるのに、マスコミが壁を作って遮ってたら、普通は怒るはず。 そう考えると、演説してる人も、地域の人を対象にして話してるんじゃなく、メディアに向けて話す場との認識だったってことなんでしょうね。
昨夜のNHKのニュース、阿倍総裁の演説風景が報道されてました。 車の上で話してるんだけど、カメラは正面からとらえてたから、そのための最前列での脚立だったようです。
演説を聞くために集まった多くの葛飾区民は、この公開録画のエキストラとなりました。
金環日食 (亀有) [亀有のもろもろ]
<亀有 7:30ころ>
ブログ、宮古島へ行くことを書いたあと、日々の忙しさから、更新が後回しになってしまい、しばらく休んでしまいました。
宮古島の記事は、また時間がある時にして、今日の話題はこれですね。「金環日食」です。
日食観察グラスは買ったものの、前の日までの天気予報では曇りだった東京地方。
見ることはできないもんだと決め込んでたけど、いつもより遅い6:30ころ目をさまし、窓を見ると日が差し込んでる。
グラスで太陽を見てみると、丸い太陽が少し凹んでました。
「お! 始まってるのか!!」
写真は日食観察グラスをコンデジのレンズ前にかざして撮ってみました。ピンボケが多かったけど、まあ何とか思い出になりそうなのが、数枚撮れました。
亀有の桜 [亀有のもろもろ]
- 敬礼両さん -
駅周辺で桜がきれいだったので、写真を撮ってきました。
プラハ旅行の記事を書いてましたが、いったん休止です。
東部地域病院前の道。
桜並木がトンネルのようになってました。
亀有公園です。
ここも桜の木はそれなりにあって、両さん像が2体あるんだけど、桜を入れて撮ろうとすると逆光だったり、後頭部しか写らなかったり。
このあと隅田公園まで遠征しました。