せとうち車旅 - 内子の町並み [愛媛]
瀬戸内海の半分くらいを、車で1周旅行した記事を更新中。
旅行10日目(9月12日)。 道の駅のレストランで食事のあとは、内子の八日市・護国地区に移動。 内子も大洲と同じように、古い町並みを残しているところです。
大洲と内子の違いは、大洲は城下町だけど、内子は工業製品(木蝋)の生産で発展した商業の町。 電気がなかった時代、蝋燭はその時代の灯りとして欠かせないものだったらしく、蝋の生産で潤った内子は賑やかな町だったそうです。
■ 内子の町並み
町並みを構成する建物も、武家屋敷ではなく民家で、保存地域になってる八日市・護国地区では、約600mの通りに約120棟の民家があり、このうち約91棟が伝統的な建物だそうです。
蝋は塊りで関西方面に送られ、関西方面で蝋燭に加工され日本全国に送られたって話を、何かの本で読んだことがありました。
でも、蝋燭屋さんも、当時からあったんでしょうね。
床屋さん。
赤と青の縞になってる回転灯が、町のイメージに合わせて遠慮がち。
ニッキ水
大洲で見つけて珍しいと思ってたら、内子でも。
■ 内子の鏝絵 (こてえ)
内子にも、鏝絵がたくさんありました。
大分県の安心院で、鏝絵というものを知ってから、わずか2日後。 その時に得た知識が、こんなに早く、他の土地で役に立つとは、思ってなかった。
ここは鏝絵屋さんかな。
鏝絵を作るのは、基本的に左官さんの仕事らしいけど。
内子の鏝絵を並べてみます。
- 本芳我邸 -
- 中芳我邸 -
本芳我邸、上芳我邸、中芳我邸
内子の豪邸は「芳我」とつく家ばかりです。
この日の予定は、大洲と内子だけ。 旅行の計画を立ててた頃は、古くからの町並みの中でゆったり過ごす贅沢な日にするつもりでした。 でも、実際に行ってみると、どちらも思ってたより見どころがあり回るのに忙しく、思ってたよりゆっくりできませんでした。
今回は行けなかったところがいくつもあるけど、この町は九州に行く時や高知県の大月町にスキューバで行く時も通るはず。その時にでも、また立ち寄ろうと思います。
続きます。
せとうち車旅 - 内子のランチ [愛媛]
瀬戸内海の半分くらいを、車で1周旅行した記事を更新中。
旅行10日目(9月12日)。 大洲の次は内子へ向かいました。
内子には昼前に着き、まず食事にしようと、道の駅にあるレストランに行きました。ここは2年前にも食事をしたことがあり、今回で2回目です。
前回は札所を巡った2年前の3月。 44番札所の大寶寺へと、内子から久万高原方面に向かったんだけど、前夜の豪雪で山は通行止。 車は泥だらけで引き返し、松山自動車道も通行止めで宿泊予定の松山にも向かうこともできず、ガッカリして食事した場所です。
結局、久万高原には行けなかったけど、松山自動車道のうち、内子から松山までの区間は食事が終わった時間に合せるように通行止解除。
このお店の明るい雰囲気や、窓からの眺めで、落胆した気分が癒されました。
レストランは、道の駅「内子フレッシュパークからり」の、駐車場から最も遠い、一見すると森の中のようなことろにあります。 窓側の席からは、渓谷も見えます。
ここのすごいとこは、サラダと前菜。バイキングになってて、種類が多い。(手前の皿)
お店のロケーションと眺めがよく、丁寧な接客で気持ちよく食事できます。
レストランの玄関から、10mくらいのところは、すぐに大きな吊り橋があります。 食事の後、渡ってみました。 この先の山の上には神社があります。
犬の散歩させてる人も、多かったです。
食事の後は、内子の町並みへ。
続きます。
せとうち車旅 - 大洲城と町並み [愛媛]
- 大洲城 -
瀬戸内海の半分くらいを、車で1周旅行した記事を更新中。
旅行10日目(9月12日)。 八幡浜から松山への移動の途中、大洲に立ち寄りました。
大洲から今治までは四国88箇所の札所を回った2年前に通ったことがあり、今回で2回目になります。 ただ、前回は札所以外のところには、ほとんど立ち寄らなかったので、大洲は通過しただけ。 ゆっくり観光したのは今回が初めてです。
■ 大洲城
最初に行ったのは大洲城。 天守閣は、2004年に市民の寄付等により、復元したものだそうです。
この家は城の正面にある民家で、観光地図にも乗ってる歴史ある建物みたい。3軒並んでて、外見は造りが全く同じなんですよね。 (左の写真はそのうち2軒)
住んでる人とも立ち話をしました。ここで寅さんのロケがあったとか。 葛飾から来てる僕らに、遠い大洲で寅さんの話とは奇遇だな。
大洲城の天守閣以外の4つある櫓は、重要文化財です。
現地に行った時は、櫓も天守閣も、同じ新しくきれいな建物に見えたけど、櫓は150年くらい前に建てられたものだそうです。 天守閣は「再建」ではなく「復元」をコンセプトとしたとか。 だから、2004年に建造したばかりの天守閣と150年前の櫓に、違和感がなかったのかもしれません。
本丸からは市内が見渡せ、気持ちのいいところでした。
- 高欄櫓・天守閣・台所櫓 -
- 本丸から -
■ 「おはなはん通り」とその周辺
お城から「おはなはん通り」に移動。 ここは「大洲まちの駅 あさもや」って、道の駅のような、駐車場、トイレ、売店のある施設があります。 駐車場は、お城の近くの市民会館は有料だったのに、ここはタダ。なぜだろう。
「あさもや」の周辺は、武家屋敷が残り、整然と並んだ土壁の建物と石畳の清潔感ある町並み。 古くからの和菓子店や料理屋さんの存在が、大洲は城下町だなあって印象付けてくれます。
- おはなはん通り 西向き -
- おはなはん通り 東向き -
- 明治の家並み -
「東京ラブストーリー」で、リカが別れの手紙を出したポスト - だそうです。
私はスピリッツに連載があった25年くらい前に漫画で読んだけど、「カンチは意思のないバカ」ってことと「理解されないけどカンチの恋人より人として魅力あるリカ」ってことくらいしか覚えてない。 大洲が舞台となったエピソードがあったのは意外です。
寅さんだったらね、日本中行ってるから、それもありそうって思うけど。
赤・青・黄色の「ニッキ水」というものを、駐車場にある売店で売ってました。 このはっきりした色が印象的です。
東京でも駄菓子屋に行けばありそうだけど、私は初めて見たような気がします。
■ おおず赤煉瓦館
おおず赤煉瓦館は、100年ちょっと前に銀行として建てられたレンガ造りの建物で、今は物産品販売や資料館になってます。
■ ポコペン横丁
町おこし施設で、屋外に車やホーロー看板をディスプレイし、昭和30年代の雰囲気を再現しています。ここは、守衛さんがいるような門があるわけでもなく、入場無料で自由に入れます。 町を歩いてるとき、角を曲がっただけのつもりで、この施設について何も知らないまま中に入ったもんだから、タイムスリップしたような不思議な感覚に陥りました。
日曜日には、「ベーゴマ」「ミニカー」など、懐かしいものがあるお店が営業するようです。
- エントランス -
- 屋外展示 -
- 屋外展示 -
- 昭和の酒屋・PAブース -
- 商店町(閉店中)と思ひ出倉庫 -
ソネブロで、私が三人目さん、夢さくらさんが、きれいな風景を見せてくれている冨士山公園にも行くつもりでしたが、「フジサンコウエン」でカーナビ検索できず行けませんでした。 帰ってから、地図で場所を確認したら、山への道は細いクネクネ道。 旅行10日目で運転に疲れてたから、ナビが道を探しても、あの道だと行かなかったかもしれません。
おはなはん通り周辺では、食事したくなるお店がいくつかありました。 旬の弁当か油屋のカレーを食べたかったけど、ランチタイムにはまだ早くどっちも準備中。 次の内子に向かいました。
続きます。
せとうち車旅 - 八幡浜チャンポン [愛媛]
旅行は10日目。 この日の移動は八幡浜から大洲と内子を通って松山です。 朝食は「八幡浜チャンポン」でした。
前の日の夕食をチャンポンにするか居酒屋にするか考えた時、夕食は魚、チャンポンは朝食にと決めたんだけど、朝になってみるとチャンポンを朝食にする気分じゃない。 まあ、そうなるような気もしてたんだけど。
というものの、 八幡浜チャンポンは、2年前の88箇所巡礼の時に食べそこね、今回の旅行で楽しみにしていたことの1つ。 八幡浜には、次いつ来れるかもわからないし、心残りをそのままにできない。 そんなこと考えながら、早朝から営業しているお店に行きました。
長崎中華街のチャンポンをイメージしてたけど、そうとう違いました。
近所の定食屋のメニューの1つにあるラーメンって感じです。
具は、油あげ・キャベツ・もやし・かまぼこ・肉。
八幡浜チャンポンは人気のようで、定食店、洋食屋、寿司屋、居酒屋など、50店以上で八幡浜チャンポンを提供しています。 そして休日ともなるとこれを目的とした松山からのバスツアーがあるとか。 いくつかのお店を食べ歩きしたい人向けに、ハーフサイズを用意してるお店もあるそうです。
前回の四国旅行で心残りだった八幡浜チャンポンを食べ、ホテルに戻り松山に向けて出発 !!
続きます。
せとうち車旅 - 八幡浜の夜 [愛媛]
瀬戸内海の半分くらいを、車で1周旅行した記事を更新中。
旅行9日目(9月11日)。 大分県から愛媛県にフェリーで渡った最初の宿泊地は八幡浜でした。
2年前に四国88箇所を回った時は、八幡浜ちゃんぽんに興味を持ちながらも、ここには札所がなく札所間のルートからも外れてことから、通ることもなく過ぎたところです。
夜は居酒屋さんに行きました。 八幡浜では前回食べ損ねたチャンポンに行くことが必須だったけど、せっかくの八幡浜。 魚にするかチャンポンにするか迷いました。
でも、思いがけないひらめきで問題解決。
八幡浜チャンポン、これを目当てに観光客が来るほど人気で、地域も力を入れてるなら、朝から営業してるところがあるのでは? と思い調べてみると、早朝から営業している店がありました。
これで「いつか行くぞ」と2年間思ってたチャンポンも食べられるし、八幡浜では魚が食べられる。
お店は市内をブラブラ歩いて適当な居酒屋に入りました。
地物中心の刺身。
今回の旅行で、何回目だろ。
(旅行中は意識なかったけど、帰ってからブログ書いてて「多いなあ」と思った)
焼き物
ほおたれ(鰯)は天ぷらで。
2年前、宇和島で食べた刺身が忘れられなかったので、これはちょっと残念なことでした。
商店街がさみしいね、なんて話をお店でしたら、八幡浜は伊方原発が近くにあり、その関連の出張で潤ってたところがあったそうです。ところが原発が停止してからは、その人たちが来なくなり街の寂しさが増したとか。
でも、原発動かしてほしいなんて、話はなかったな。まあ、お店やってる人が、賛否ある政治の話を客相手にするわけないか。
市内のアーケード、長いのが縦横にあるんだけど、ここも他の地方都市と同様、歩いている人が少なくさみしいものでした。 写真は食事の前に撮ったので、夜6時過ぎだと思います。
日本、これでいいんだろうか。
それに、地方の活力が失われてるのは、かつての商店街だけじゃない。他の産業も同じような気がする。
さみしい商店街を見た重い気持ちの中で、一服の清涼感。
夜だったんでね。 このかわいい服を着た人は見かけなかったけど。
商店街有志の集まりが主催した、「24年 銀座おもしろ川柳」。
アーケード街のところどころの柱に貼ってありました。
大賞が別のところに張り出されてましたが、私が大賞以上に面白かったのはこれ !!
政治活動ポスターの横に貼られてる。
偶然にしては、するどい組み合わせ。
でも、よくよくポスターを見ると、この人は政権政党じゃないので、たぶん隣に貼ってある川柳が意図する対象とは違うはず。
ポスターには他政党のネガティブなことは書かないもんだし、そう考えると、この川柳はポスターの議員さんへの応援か? とも思えなくもないですね。 どうなんだろ。
※ 写真は八幡浜の風景としてブログで紹介しています。そのうちポスターについては周囲の様子との兼ね合いを考慮し、内容の一部をマスクしています。
※ 写真撮影日および当記事公開日とも、公職選挙法による選挙期間には該当しません。
臼杵石仏から始まり、豊後水道を渡って八幡浜まで、忙しい1日でした。
続きます。
せとうち車旅 - 佐田岬 [愛媛]
- 岬へ向かう途中の風力発電所 -
佐賀関からのフェリーは、佐田岬半島の先端付近の三崎港に着きます。ここから、この日の宿の八幡浜まで40kmくらい。時間の余裕があったので、八幡浜と反対になる、佐田岬の先端に向かいました。
- 岬へ向かう途中 -
- 岬へ向かう途中 -
- 岬手前の駐車場 -
- 岬手前の駐車場 -
岬まで車で行けるかと思ってたけど、駐車場があるのは1.8km手前。 歩かないと先端まで行けません。遅くなるので、岬まで行くのはあきらめ、八幡浜に向かいました。
続きます。