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修正鬼会-1 (国東旅行6) [大分]

 
2月の国東旅行の続き。 今回は旅行の目的にしていた、天念寺の「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」の記事です。

修正鬼会は六郷満山に千年以上前から伝わる宗教行事で、国家安穏、万民快楽(げらく)、五穀豊穣を記念するそうです。 以前は六郷満山のどこのお寺でも行われていたそうですが、今は豊後高田市と国東市のそれぞれ1カ所、 合わせて2か所のお寺で行われているお祭りです。
豊後高田市は毎年「天念寺」、国東市では「岩戸寺」と「成仏寺」とで年ごとに交互に行われています。

私は豊後高田に泊まったので、天念寺に行ってきました。



■ 垢離取り(こうりとり)

垢離取りは、天念寺前の長岩屋川にある磨崖仏「川中不動」で、荒鬼・災払い鬼役の僧とテレイシ(介錯)が身を清める行法です。

始まったのは、日も暮れた6時すぎ。 2月の夜、ダウンジャケット着てても寒い日だったから、川に入った人はとんでもなく寒かったんじゃないかな。

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この写真は、天念寺前の長岩屋川にかかる橋から撮ったんだけど、ちょっと残念なことがありました。橋の上で三脚を立て、垢離取りが始まるのを待ってる写真が趣味らしきお年寄りグループがいたんだけど、その中の1人「うーん、紙垂(しで)が入っちゃうなあ」。

橋の欄干に沿って荒縄が張ってあり、ところどころに紙垂(注連縄にぶら下げる白い紙)がついてる。これがちょうど立てた三脚の前にあるもんだから、画面に入ってしまうらしい。

それを聞いたグループのリーダーらしき人、「取ればいいんだよ。こんなもの」と言って、いきなりちぎって、隣の人の目の前に付けようとする。でも、でも隣の人も、文句言いますよね。撮影に邪魔だからって、他の人の30cmくらい目の前の荒縄にぶらさげようとするんだから。 そもそも、宗教行事を見に来てるのに、撮影のためにちぎったことに、怒ってたんだと思う。 そしたら、そこはあきらめ、今度は反対側隣に付けようとする。

でもね、私は不思議だったんですよ。あらかじめ、何かの方法で荒縄に付けられてた紙垂を剥がしておいて、糊やセロテープもなくどうやって再びつけるんだろう?
そして荒縄の目に押しつけたみたいだったけど、荒縄と紙がそんなことで付くわけない。 案の定というか、紙垂はすぐに川面に落ちて行きました。 なんだかねー


写真を撮る人のマナーがどうとかって話は、私が海(スキューバ)で写真を撮ってる頃にもありました。 マナーって言われてるものの多くは、ローカル・ルールが多く、地域によって違ってたり、小さい単位だとダイビングショップ( = オーナーさんの考え方)によって違ってたり。 そしてその違いが、イザコザのもとにもなったりしてました。 みんな、自分の知ってるルールが、どこでも通用する正しいものだと思ってるんだよね。


今回のはマナー以前のことで、マズイことだと思うけど、困ったことに、このお年寄り達、人はいいんですよね。 この後の行法でたまたま隣に立ってた時に、修業鬼会のこととか教えてくれたり、全く悪気がない。 その人たちの事、どう考えていいのやら、複雑でした。



このあと、しばらく車に戻って暖をとり,8時から始まる「タイアゲ夜の勤行」に備えました。

続きます。

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