せとうち車旅 - 豊後高田 [大分]
瀬戸内海の半分くらいを、車で1周旅行した記事の再開です。
旅行6日目、宇佐神宮と県立歴史博物館に行った日の宿泊地は豊後高田市でした。宇佐市も含めこの周辺には、ホテルが少ないですね。
■ 昭和の町
豊後高田のホテル近くに「昭和の町」があります。
「昭和の町があります」なんて漠然とした書き方だけど、私もそこに行くまで、「昭和の町」が、「地域として昭和の街並みを保存している」のか「テーマパークのような商業施設」なのか、どんなところかよく知りませんでした。
持っていたガイドブックは、「昭和の町」について入場料が必要な観光施設(昭和ロマン蔵)のことを中心に書いてあったので、横浜ラーメン博物館のような施設の中だけある時代を再現しているようなところだろうと考えていました。
でも、実際にはそうではなく、この地区での町おこしとして、昭和の時代の街の様子を維持する試みのようで、「昭和ロマン蔵」はその中にある観光施設の1つでした。
でも、「昭和の町」って、何だろう?
自分にとって、昭和はそんなに昔じゃない。
江戸時代とか明治の街並み再現といえば、イメージつきやすいけど、昭和の町並みとは?
ここは、昭和を再現したわけじゃなく、昭和のままの町。だから、押し付けがましいとこや、わざとらしい感じがないんですね。 時間から取り残された町を、歩いてるうち、ああこれが昭和だなあって、後から自然に感じてくる。
時間がなくて昭和ロマン蔵には行けなかったけど、それでも良かったような気がしてる。
町を歩くだけで十分に昭和を感じたからね。 テーマパークで、わざわざ造ったピカピカの昭和の町を見たら、そうは感じなかったかもしれない。
お店番をしているワンちゃんがいました。玄関の張り紙には、こんなことが書かれています。
背中を向けたら、嫌ったわけではなく、なでてほしいのです。
お店番をしっかりしながら、ダイエットにも頑張ります。
背中をなでてほしい時は、起き上がって背中を見せるみたい。私が行った時は、疲れてたのか、座り込んだままでした。
親切にしてもらったお茶屋さん。
この日はたまたまお祭りでした。
左のポスターを見ていたら、おいなりさんの場所を教えてくれたばかりか、地元の人に配ってたお祭り参加のチケットをもらいました。
かつて、豊後高田の商店街は国東半島一の賑やかだったそうです。
「昭和の町」は、建物と街並みを保存する町おこしの企画だけど、私たち観光客には風景を提供するだけでなく、何か別のものを訴えてるような気がしました。
■ いなり祭
夕食後、いなり祭に行きました。 豊後高田のお祭りかと期待したけど、町会が出してるお店が4軒程度の小さなものでした。
ゲームは金魚すくい、射的、輪投げがありました。町の人がやってるお店なので、プロの夜店と違って景品はどんどん渡してました。
■ 夕食は串揚げ
ホテルのから、昭和の街を歩くと、何軒かの炉端、寿司、焼肉屋さんがありました。ガイドブックやネットで事前に見た時、この町は飲食店があまりないようだったので心配してたんだけど、思ったより選択肢はあったかな。
大分県に入って最初の宿泊。周防灘や豊後水道の魚を期待したいとこだけど、広島、下関と魚が続いたのと、途中で通った中津や宇佐でカラアゲを中心に鶏肉料理をPRしているようだったので、それならと、鳥のある串揚げ屋さんに。
串揚げは大阪風
おいしかったです。
次に豊後高田に行くことがあったら、もう少し時間をかけ町を歩き、「昭和ロマン蔵」にも行こうと思います。 こんなにいい町を作ってるんだから、その中心的な企画にも行って、町おこしに微力ながら協力しないとね。
どの地方都市に行っても、商店街が衰退してる。でも、こんなふうに努力してる町もある。何としても再活性化してほしいですね。
続きます。
たしかに高度経済成長期に活気があった地方の商店街は、
今やシャッター通りとなってしまったところが少なくないですよね。
こうやって今ある町並みをそのまま残し、「昭和の町」と謳って、
活性化させて行くのもいいかもしれませんね。
アタマごと揚げたエビの串揚げが美味しそうです(^^)
by あおたけ (2012-10-10 10:25)
あおたけ さま
「昭和の町」をネット検索すると、国東を訪れる観光客が立ち寄る観光地の1つになってるようです。成果は出てるみたい。
でも、観光客の誘致だけじゃなく、地元の人に使ってもらう商店街にならなければ、真の復活にはならないような気がします。以前は、郊外のショッピングセンターを見て、何かを思うことってなかったけど、今は近隣の商店街の事を考えてしまい好きじゃなくなってしまいました。
by hawaiian (2012-10-11 08:31)
昭和初期って感じですかね?
寂れた感じも昭和って感じ^^;
by 島猫 (2012-10-11 10:02)
島猫 さま
昭和30年代をイメージしてるそうです。
以前はあちこちにあった商店街、それだけでも懐かしい感じです。
by hawaiian (2012-10-13 08:50)