四国八十八箇所 #05 (修行:高知1) [四国88箇所]
<最御崎寺 (24番札所)>
3月の上旬、四国八十八箇所を車で巡った「クルマお遍路さん」の続きです。
3日目は朝から雨でした。東京でも雪が降り、全国的に大荒れだった日です。この日は徳島市を出発し、札所は23番-薬王寺からスタート。その後、室戸岬を通り高知市までの移動でした。
夕食は高知市内のレストラン「ラ・ヴィルフランシュ」でした。
高知のお遍路は「修行」
徳島県の最後の札所、美波町にある23番-薬王寺を出ると、次の24番-最御崎寺までは室戸岬を通り過ぎ78kmもあります。
国道55号線で室戸岬に向うと、歩きお遍路さんを何人も見ました。土砂降りの雨の中、菅笠と合羽で雨に耐えながら、何十キロも先にある札所を目指してひたすら歩いています。
<徳島県最後の札所 薬王寺 (23番札所)>
少し前のNHKのテレビ番組で、ポカポカと暖かな春の日差しの下、のどかで花の咲く田舎道を散策するかのように歩くお遍路さんが紹介されていていました。でも実際には、お遍路さんのために、景色がよく快適に歩ける道が整備されているわけでもなく、普通の国道や生活に使われている道を歩きます。
55号線は国道といっても、片側1車線で歩道のないところもあり、この日のように雨が降るとトラックが水しぶきを上げて走る横を何十キロも歩くわけで、ハイキングの気持ちでは歩けません。
高知県の札所は間隔が長く、お遍路さんにとっては難行苦行となるところのようで、それが「修行の道場」とされている所以なのかもしれません。
■御厨人窟・神明窟
室戸岬の少し手前の岩壁に、弘法大師が修行と住居としていた2つの洞窟があり、それぞれ「御厨人窟」「神明窟」と呼ばれています。
左の写真は、修行を行った「神明窟」の入口。
右の写真は、住居としていた「御厨人窟」の中から撮った海の様子です。海は強い風で大荒れ。ガイドブックの写真では、青い海が見えてるはずなのに、洞窟の中からも高くて白い波が確認できました。
このあと、室戸岬を通ったけど、雨と風が強くて観光できません。
■津照寺 (25番札所)
ここの札所は、漁業の街の中にある山の斜面にあります。晴れれば、きっと見事な眺望なんでしょうが、この日は鉛の色の海でした。
上のほうに石段を跨ぐように見えるのは鐘堂で、本堂は鐘堂に隠れて見えません。
■国分寺 (29番札所)
徳島から高知へは、約200km。遠いと思っていても、29番の国分寺まで来ると、もうあと少しって気になってきました。
■竹林寺 (31番札所)
この日は何とか高知市内にたどり着き、最後の札所は竹林寺でした。ここのお寺は参拝しただけではなく、庭園と宝物館を拝観できました。
高知県では唯一の五重の塔です。
夕方に着いたせいもあり参拝の時間もぎりぎりで、庭園も宝物館の鑑賞を急いでまわったのが残念でした。庭園も宝物館の「大日如来座像」もすばらしく、もっとゆっくりできれば良かったと思うところです。
高知のフレンチ - ラ・ヴィルフランシュ
県庁のある都市で、一見の観光客が地魚を出す小さな居酒屋を見つけるのは難しいので、夜はフレンチにしました。何年か前に移転するまでは「マリオ」という店名だったようです。
この日はお店に入るのが遅くなってしまい、他のお客さんは帰って私たちだけになったとき、シェフと高知のことや、ワイン、フランス料理のことなど興味深い話ができました。
シェフは、ワインや料理のことについて、すごく勉強熱心な人です。
料理も工夫され、今回の四国旅行で入った洋食屋さんでは、最も印象に残ったお店です。
ラ・ヴィルフランシュ
高知市
新潟もNHK大河で多くの観光客がやってこられたと聞きます。高知もたくさんの観光客でにぎわうのでしょうね。
by thisisajin (2010-04-27 15:36)
去年、山形に行った時には、どこも「天地人」「直江兼続」だらけだったのに、今回の高知では、ノボリとかドラマに便乗したグッズはあんまり見かけなかったんですよね。
龍馬にゆかりのある場所と、札所が重なっていないのかな?なんて思いました。
by hawaiian (2010-04-28 20:44)